IT活用・省力化したい

1.IT活用・省力化のポイント

「使えばきっと業務効率アップして、仕事がずいぶんラクになるんだろうけど......」「でも、導入コストが高そうだし」「ITのことは、よくわからないし」このような理由で、IT導入に二の足を踏むトップの方は、現在も少なくないようです。

次のグラフを見てください。これは「小規模企業白書 2018年版」に掲載された、「ITを導入したら売上は変わったか」というアンケート結果をまとめたものです。

「ITを導入したら売上は変わったか」アンケート結果
出典:中小企業庁「小規模企業白書2018年度版」(再編・加工)

※間接業務のIT導入度

「財務・会計」、「在庫管理」、「給与管理・勤怠管理」、「受発注」、「顧客管理」の5つの間接業務について、「パソコン等でほぼ電子化」しているものをIT化しているとして、業務数に応じてIT導入度を定めています。

5業務でIT化している・・・高レベル

4~3業務でIT化している・・・中レベル

2~1業務でIT化している・・・導入初期

IT化している業務はない・・・未導入

アンケートからは、「財務・会計」「在庫管理」「給与管理・勤怠管理」「受発注」「顧客管理」などの間接業務のIT導入が進んでいる企業ほど、売上が増加傾向にあることがわかりました。

おそらく、手間のかかる間接業務をIT化したことで、営業や製造など売上向上に繋がる業務に時間を割けるようになったことが、売上増加に繋がった理由でしょう。

加速する少子高齢化で人手不足が深刻な今、IT導入は経営者を助けてくれる強い味方になるのです!

2.主な事例

有限会社 コーラルウェイ

セルフオーダーシステムの導入

有限会社 コーラルウェイ(静岡県)

事業内容
飲食業、カフェ運営
  • 人手不足が慢性的に続いており、IT導入補助金を活用し、顧客が自ら注文をするセルフオーダーシステムを導入。
  • 導入後、注文から支払いまで、一気通貫でシステムにて対応が可能になり、顧客の待ち時間が減少し、売上が40%程度成長。
  • 加えて、システム導入により、スタッフの顧客対応に充てる時間が削減できたため、新商品の開発にも取り組んでいる。
株式会社 ミレニアムダイニング

温蔵型弁当自販機の展開による事業再構築

株式会社 ミレニアムダイニング
(兵庫県)

事業内容
小売業、 料理品
  • コロナ禍で規模が縮小し、事業縮小から再度成長戦略を描くに当たって戦略や資金面の相談のためによろず支援拠点へ相談。
  • 新店舗の出店となると資金調達や人材確保など飲食業界特有の課題解決は難しい事が想定されたため、人手に頼らない弁当自販機の設置の検討を進める。
  • 冷凍自販機を大学に温蔵型弁当自販機を既存の店舗前に設置した結果前年同時期の売上げから130%以上の増加を達成。

3.相談窓口

● IT経営サポートセンター

「デジタル化をどのように進めればよいかわからない」という要望を踏まえ、中小企業基盤整備機構にて、IT経営サポートセンターを設置。IT技術の具体的な活用方法など、きめ細かく事業者の相談に対応しています。

IT経営サポートセンターHP外部リンクはこちら

● よろず支援拠点

全国47都道府県に設置されているよろず支援拠点において、様々なスキルや資格等を持つコーディネーターが、IT活用をはじめとする多様な経営課題に対し、無料で何度でも相談に対応しています。

都道府県毎の住所・電話連絡先外部リンクはこちら

4.関連する補助金

IT導入補助金

業務の効率化やDXの推進、セキュリティ対策に向けた ITツール等の導入費用を支援します。

補助上限:最大450万円
補助率:1/2~4/5

お問い合わせ先

電話番号:0570-666-376

IT導入補助金事務局 コールセンター外部リンクはこちら

省力化投資補助金(一般型)

人手不足に悩む中小企業等に対して、事業内容に合わせた多様な設備やシステムの導入により、省力化投資を後押しします。

補助上限:最大1億円 ※従業員数による
補助率:1/3~2/3

お問い合わせ先

電話番号:0570-099-660

中小企業省力化投資補助事業 コールセンター外部リンクはこちら

省エネルギー投資促進・需要構造転換支援事業費補助金

省エネ設備や電化・脱炭素目的の燃料転換を伴う設備等の更新を支援します。

補助上限
最大40億円(補助率:1/4~2/3)