売上拡大・生産性向上したい

1.売上拡大・生産性向上のポイント

マーケティングとは、何でしょうか。この問いに答えられる人は、意外に少ないかもしれません。「マーケティング=販売促進活動」ぐらいに考えている人も多いと思います。

マーケティングの定義は様々なものがあり、とても広い概念を含んでいます。しかし誤解を恐れずに言い換えるならば、マーケティングとは商品やサービスが「売れる仕組みをつくること」です。

マーケティング戦略では、自社の商品やサービスがつくられ、顧客に届くまでのプロセスのなかで「売れる仕組み」について考えていきます。

この時のヒントとなる考え方に、「マーケティングの4P」があります。4つの頭文字に「P」がつく、Product(商品)、Price(価格)、Place(流通)、Promotion(販促)の視点で、マーケティング戦略について検討していく方法です。

今回のマンガでわかるシリーズでは、この「マーケティングの4P」について、ご説明したいと思います。

2.主な事例

omborato

SNSでの発信強化、新商品開発

omborato(愛知県)

事業内容
小売業、和菓子
  • 日々の顧客変動による機会損失や食品ロスが課題であり、地元信用金庫から伴走支援を受けていたが、よろず支援拠点の紹介を受けた。
  • 需要喚起のために、インスタグラムでの発信強化や、記念日用や高齢者向けのおはぎを開発。
    また、小規模事業者持続化補助金を活用し、品質が落ちにくい瞬間冷却装置を購入し、食品ロス対策に対応した冷凍おはぎの製造も開始。
  • 新規顧客の獲得、既存顧客のリピートが拡がり、売上は前年比120%を達成。
株式会社 福老

明確な顧客ターゲット設定

株式会社 福老(岩手県)

事業内容
医療・福祉、デイサービス
  • コロナの影響もあり、デイサービス業の稼働率が20%にとどまっていたため、日本政策金融公庫から、よろず支援拠点を紹介される。
  • デイサービスの稼働率向上のため、スタッフ・保有機材などの強みと、相談者ニーズを精査し、「生涯寝たきりになりたくない人」というメッセージを設定。
  • 地域広報誌やHP等により価値の訴求に努め、20%であった稼働率が、約1年後には90%を突破、黒字化を達成。その後も稼働率を維持。

3.相談窓口

● よろず支援拠点

全国47都道府県に設置されているよろず支援拠点において、様々なスキルや資格等を持つコーディネーターが、売上拡大・生産性向上をはじめとする多様な経営課題に対し、無料で何度でも相談に対応しています。

都道府県毎の住所・電話連絡先外部リンクはこちら

4.関連する補助金

小規模事業者持続化補助金

地域の雇用や産業を支える小規模事業者等の生産性向上と持続的発展を図ることを目的とし、持続的な経営に向けた経営計画に基づく販路開拓等の取組を支援します。

一般型・通常枠

補助上限:50万円(賃金引上げ特例:150万上乗せ)
補助率:2/3(賃金引上げ特例:赤字事業者は3/4)

お問い合わせ先

・一般型・通常枠

電話番号:03-6634-9307

商工会地区補助金事務局HP外部リンクはこちら

商工会議所地区補助金事務局HP外部リンクはこちら

ものづくり補助金

中小企業等の生産性向上や持続的な賃上げに向けた、新製品・新サービスの開発に必要な設備投資等を支援します。

補助上限:最大4,000万円
補助率:1/2~2/3

お問い合わせ先

電話番号:050-3821-7013

ものづくり補助金事務局サポートセンター外部リンクはこちら

新事業進出支援補助金

既存の事業とは異なる新市場・高付加価値事業への進出にかかる設備投資等を支援します。

補助上限:最大9000万円 ※従業員数による補助率:1/2