【事例】同一労働同一賃金への対応の中で、給与・評価制度を見直し、成長を続けるための組織へ変革
働き方改革
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株式会社佐藤工機
富士山の麓、静岡県富士宮市に本社を構え、国内外に6社の関連会社を有するパイプ加工・切削加工を得意とする部品メーカー
所在地:静岡県 |
株式会社佐藤工機 |
取組みの概要
・2018年10月の事業年度初めの社内会議で、働き方改革関連法への対応について議論。 ・同一労働同一賃金も含めた働き方関連法への対応を、現在の年功序列の給与制度を成果型に見直す契機と捉え、組織変革に活用することとした。 ・検討に際しては、「働き方改革推進支援センターの専門家派遣制度」を活用。専門家である社会保険労務士の助言を受けながら、社内6名体制で検討を開始。 ・厚生労働省の「同一労働同一賃金ガイドライン 」や、「不合理な待遇差の解消のための点検・検討マニュアル 」を活用し、不合理な待遇差解消のための検討を進めた。 |
社会保険労務士との検討の様子 |
見直し内容
・不合理な待遇差解消のため、給与体系、福利厚生など全体の見直しを行った。見直しに際しては、職能別力量比較マップを作成し、同程度のスキルを持つ従業員を判別できるようにしたうえで、待遇差の比較を行った。 ・給与体系は、「年功序列型」から「成果報酬型」へ見直した(年功給のウェイトを下げ、職能給のウェイトを上げた)。 ・手当面では、通勤手当等の手当を雇用形態によらず同一支給としたことに加え、子供手当を拡充するなど時代に合わせた手当の見直しを行った。 |
職能別力量比較マップ(一例) |
取組みの成果
同一労働同一賃金の取り組みを通して、
・雇用形態の違いによる不合理な待遇差を解消しただけでなく、 ・曖昧だった雇用形態間の役割や待遇を整理したことで、正社員登用制度を活用して正社員を目指す非正規社員が増えることが期待されるほか、 ・年功ではなく、非正規社員も含め、技術を重視する給与体系に見直したことで、従業員の成長を促す組織変革に繋がっている。 |
高い品質を支える従業員 |