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担当者に聞く「経営深堀マップ」

補助金虎の巻
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〜経営を俯瞰して経営のヒントを見つける、施策キュレーション(まとめ)サイト〜

ミラサポplusは、2024年11月に「自社の経営を俯瞰する 経営深堀マップ」をリリースしました。これは、経営者が抱える、あらゆる経営課題の解決につながる情報(中小企業施策等)を、「マップ(マインドマップ)」の形式で整理してまとめ、直感的に分かりやすく提供するものです。

その狙いと特徴、また活用方法について、中小企業庁 長官官房広報相談室 中口宗紀 (中小企業診断士) 氏にお話をうかがいました。

マップ形式のユニークな経営支援情報ツール

中小企業庁をはじめとする行政では、中小企業施策等に関する様々な情報を発信しています。しかしインターネットの情報の洪水のなかで、経営課題の解決につながる情報にたどりつくのは、なかなか大変なことです。そんな経営者・支援者にとって有益な資料や情報を整理して、分かりやすく提供するためのツールが「経営深堀マップ」です。

経営深堀マップでは、経営者のヒントとなる施策情報をマインドマップの形式でまとめています。マインドマップとは、イギリスの教育学者トニー・ブザン氏が考案したアイデアやコンセプトを整理するための手法で、中心となるキーワードから関連する言葉やイメージを放射状に枝分かれさせていくことで、頭の中で考えていることを「見える化」するものです。

経営深堀マップは、「売上」「利益」「人材」「資金」「組織」「承継」の6つの経営課題をキーワードにマインドマップを作成しました。そして、このキーワードから枝分かれして細分化することで、経営者の気づきにつながるようにしています。

経営深堀マップは、インターネット上の中小企業の施策情報をまとめた「キュレーションサイト(まとめサイト)」の一種です。開発にあたっては、「中小企業のあらゆる経営のヒントが見つかる」ことをめざしました。

いままでにないユニークな「マインドマップ型のキュレーションサイト」であることから、慣れないうちは少し使いにくいと感じるかもしれません。しかし、小一時間ほど使っていただければ、いままで情報ツールになかった利点に気づくと思います。

課題の解決につながる、施策情報を厳選して掲載

まずは「使い方ガイド」を参照しながら、経営深堀マップを使ってみてください。

経営深堀マップのトップページになるのが全体図です。全体図は、6つの経営課題(売上・利益・人材・資金・組織・承継)のキーワードから枝分かれして段階的に細分化され、「経営の打ち手(すべきこと)」につながっていきます。キーワードは「売り上げを増やしたい」「人材を確保・育成したい」のように、未来の在りたい姿への挑戦を促す「ポジティブアプローチ」になっています。

経営深堀マップ

全体図にある「売り上げを増やしたい」ボックスの「深堀マップ」の下にある「ここをクリック」をクリックすると、「深堀マップ(売上の深堀マップ)に遷移します。

経営深堀マップ 売上を増やしたい

詳細の深堀マップでは、中小企業施策の情報が青枠のボックスで表示されています。ここをクリックすると、施策情報の概要・該当ページへのリンクが表示されます。

経営深堀マップ

施策の特設ページ等は数多く存在しますが、深堀マップに掲載した施策情報は、マンガ・イラストを多用した資料、短い動画、思考のポイント等をピックアップし、経営者・支援者が直感的に理解できるものを厳選しています。つまり、時間のないビジネスパーソンの代わりに、アシスタントとして事前調査をした施策情報の一覧が「経営深堀マップ」です。

言葉で説明しても、使い方のイメージはつきにくいと思います。「使い方ガイド」を参照にしながら、まず使ってみてください。

経営を俯瞰すると、気づかなかったヒントが見つかる

日々の業務に追われていると、経営者は近視眼的になりがちです。直面する経営課題について、自らの経験から解決策を探ろうとします。しかし、それで解決できるとは限りません。

経営に行き詰まりを感じたら、「経営深堀マップ(全体図)」を眺めてください。マップには経営課題の解決につながるキーワードが枝分かれし細分化されて、「経営の打ち手(すべきこと)」が示されています。まるで「鳥の目」で上空から経営を俯瞰しているようです。近視眼的な「地上の目」では気づかなかった経営のヒントが見つかるかもしれません。

経営深堀マップのキーワードが多すぎてピンとこない方は、そのエッセンスをミラサポplusの「経営課題解決のはじめの一歩」で紹介しています。こちらのページから、経営深掘マップを活用してください。

経営者と支援者の対話に、経営深堀マップを活用

支援者・コンサルタントの方にも、経営深堀マップを活用していただきたいと考えています。

経営者が抱える課題は多岐にわたり、事業環境も刻々と変化しています。このようななかで、支援者は特定の分野に秀でた「スペシャリスト」と幅広い分野に精通する「ゼネラリスト」の両面を併せもつことが求められています。経営深堀マップを通じて、自身の専門分野と異なる分野の施策情報についても深堀していただければ、経営者に対してより的確なアドバイスができるのではないでしょうか。

経営深掘マップを使うコンサルタント

商工会・商工会議所・よろず支援拠点などの経営相談でも、経営深堀マップは役立つと思います。経営全体を俯瞰しながら、経営者の方の「課題」を整理し、課題にあわせた支援を検討していきます。経営者の支援者の対話のスタートに経営深堀マップがあれば、支援の方向性がより明確になると思います。

また、経営深堀マップは中小企業庁の施策だけではなく、行政系(go.jp)の支援サイトを幅広く紹介しています。行政や自治体関係者が中小企業施策の全体像を把握する際にも役立つのではないでしょうか。

経営深堀マップのブラッシュアップでさらに使いやすく

施策情報を紹介する詳細の経営深堀マップは、現在「売上」「利益」「人材」の3分野が完成しています。「資金」「組織」「承継」の3分野は順次リリースされますので、お待ちください。(※「人材」は3月にリリースを予定しています)

行政の施策情報のなかには、時間とともに埋もれていくものや、世の中の目に触れないままになっているものが多数あるのが実情です。各省の審議会や研究会の資料のなかにも、有益な情報があります。今後も、経営者に役立つ施策情報を発掘し、経営深堀マップに追加していきたいと考えています。

そして最終的には、全てのマップを一つにまとめて、あらゆる課題の解決への道筋が一目でわかるツールとするのが目標です。

経営深堀マップは、まだ完成途上です。より良いものにブラッシュアップしていくために、経営者・支援者のみなさまのご意見をお聞かせください。

中小企業庁 長官官房広報相談室 中口宗紀(中小企業診断士)

取材協力

中小企業庁 長官官房広報相談室 中口宗紀(中小企業診断士)

経営深堀マップは事業者にとって
「宝」となる情報がどこかにあります。
探検家になった気分で探してみてください。

探検家イメージ

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