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中小企業庁担当者に聞く | 業務の改善支援で、人手不足の解決につなげる「生産性向上支援センター」

最終更新日:2026年6月11日

中小企業庁担当者に聞く!生産性向上支援センター 人手不足解消へ!専門家と進める生産性向上

このページでわかること

  • 生産性向上支援センターの目的
  • センターの具体的な支援内容
  • センターの申込から支援までの流れ

深刻な人手不足が続くなかで、中小企業・小規模事業者では、限られた人員で業務を回し、生産性を高めていくことが求められています。こうした課題に対応するために、2026年4月から、新たに全国の「よろず支援拠点」内に「生産性向上支援センター」が設置されました。

生産性向上支援センターでは、中小企業・小規模事業者に専門家を無料で複数回にわたり派遣し、「生産性向上」のため、業務の見える化、作業の標準化や工程改善、デジタルツールや省力化設備の導入検討などを、伴走支援します。
今回は、中小企業庁の担当者に、生産性向上支援センターの具体的な活用方法などについて、お話をうかがいました。

もくじ

省力化・生産性向上を、人手不足の解消につなげる

生産性向上支援センターが設置された背景には、人手不足があります。政府は、人手不足が取り分け深刻と考えられる業種を対象に、各業種を所管する省庁が中心となり、生産性向上目標や支援策の周知目標などを定めた「省力化投資促進プラン」を取りまとめました。

一方、中小企業庁では、「省力化投資促進プラン」を強力に推し進めるためにも、幅広い中小企業・小規模事業者が利用できる支援策として、Web上で手軽に省力化のヒントを得られる「省力化ナビ」の開設、よろず支援拠点内への「生産性向上支援センター」の設置などを進めています。

支援ツールのご紹介

イラストで直観的に、省力化のヒントが分かる「省力化ナビ」

省力化ナビは、自社の課題にあわせた省力化のヒントを得られるWebサイトです。業種別のビジネスシーンが描かれたイラスト内の「現状の課題」を選択すると、解決策、省力化の事例、今すぐできる取り組み、活用できる補助金や相談窓口などがワンストップで分かります。

省力化ナビのポイントは、「いますぐ業務の中でできる改善」も教えてくれること。手順の見直し、動線の改善、ムダの削減など、設備投資の前に取り組めるステップが整理されています。そのうえで、必要に応じて省力化設備やデジタルツールの導入、補助金活用へとつなげていくことができます。
また省力化ナビの活用は、「省力化投資補助金(一般型)」や「デジタル化・AI導入補助金」などの加点要件にもなっています。

支援機関のご紹介

専門家が無料で何度でも伴走支援「生産性向上支援センター」

生産性向上支援センターは、よろず支援拠点内に設置された、専門的な伴走型の支援拠点です。
業務効率化・省力化の専門家(サポーター)が、中小企業・小規模事業者を複数回にわたり訪問(概ね10回程度)し、現場の課題を整理し、業務の改善計画(「生産性向上取組計画書」)策定サポートをし、実行まで伴走支援します。

支援内容は、業務の見える化、ムリ・ムダ・ムラの削減から、デジタルツールの活用、ロボット・IoT・AI等の導入検討等、事業者の課題や業種、現場の状況に応じて柔軟に対応します。
センターの支援を受けることで、「省力化投資補助金(一般型)」の採択審査で大幅な加点が受けられます。

中小企業庁担当者
中小企業庁担当者から一言

省力化ナビが「自分で気づきを得るための入口」だとすれば、生産性向上支援センターは「専門家と一緒に現場を改善していく手厚い支援」です。

まずは省力化ナビで自社の課題や取り組みの方向性を確認し、そのうえでよろず支援拠点、商工会・商工会議所等の支援機関に省力化・効率化について相談すると良いのではないでしょうか。

業種を問わず、現場の課題に応じた生産性向上を支援

生産性向上支援センターの目的は、人手不足で悩む中小企業・小規模事業者が、限られた人員でも業務を回すことのできる体制をつくることです。業務プロセスの見直し、ムリ・ムダ・ムラの削減、省力化・効率化などに重点が置かれています。

また、「生産性向上」というと製造業のイメージが強いかもしれませんが、建設業、運輸業、小売業、サービス業等、非製造業を含めた幅広い業種の事業者からの相談に対応しています。

生産性向上支援にあたるサポーターには、業務プロセスの見える化・標準化・マニュアル化、動線改善や作業改善、製造現場の工程改善、DXやAI活用、ロボットやIoTの導入など、様々な分野の専門家を複数配置しています。
支援内容については、事業者の課題や業種、現場の状況によって変わりますが、主に以下のような支援が考えられます。

生産性向上支援センターの支援内容(一例)

支援項目 内容
業務の見える化 業務の流れを整理し、誰が・どの作業を・どの順番で・どの程度の時間をかけて行っているかを「見える化」します。経営者の認識と現場の実態のギャップを確認し、改善につなげます。
ムリ・ムダ・ムラの削減 ムリ・ムダ・ムラが発生している工程を洗い出します。不要な移動や待ち時間、二重入力、手作業での転記、作業の属人化、繁忙時間の偏りなどを確認し、改善策を検討します。
作業の標準化・マニュアル化 特定の人に依存している業務を見直し、作業手順を標準化します。誰が担当しても一定の品質で対応できるよう、マニュアルやチェックリストの整備も支援します。
動線・レイアウトの改善 現場を確認し、作業の流れに合わせてレイアウトや動線を見直します。材料・商品・工具・備品の配置を改善することで、作業の効率の向上につなげます。
デジタルツールの活用 紙やExcel管理、手入力、情報共有に時間がかかる業務について、デジタルツールの活用を検討します。自社の課題に合ったツールを選べるよう、導入の優先順位等をアドバイスします。
省力化設備の導入検討 発展的な支援として、ロボット、IoT、AIなどの導入計画づくりも支援します。自社の課題にあった省力化設備・システムの導入について一緒に検討していきます。
  • このほかのご相談についても、事業者の状況に応じて、柔軟に対応します。
中小企業庁担当者
中小企業庁担当者から一言

生産性向上支援センターは、人手不足や業務の非効率に悩む事業者であれば、幅広い業種・規模の事業者の皆様から相談いただけます。

業種や業態に応じた、様々な分野のサポーター(専門家)が配置されており、事業者の状況にあわせた支援が可能です。

生産性向上支援センターへの申込から支援の流れ

生産性向上支援センターの支援は、概ね10回程度の訪問を目安に進められます。訪問回数は、事業者の課題や改善の進み具合によって回数は変わります。

お申込み方法や支援の流れについては、各都道府県によって異なる場合があります。各地域のよろず支援拠点のホームページ等でご確認ください。

以下に一般的な支援の流れについてご説明します。

生産性向上支援の流れ

ステップ1 相談・申込み
生産性向上支援センターは、よろず支援拠点内に設置されているため、よろず支援拠点が窓口になります。まずは、地域のよろず支援拠点に相談ください。
ステップ2 支援申込書の提出
支援を希望する事業者は、支援申込書と直近1期分の決算書類を提出します。支援前の事業状況を把握することや、支援の効果測定をおこなうための資料として使われます。
ステップ3 現場確認・課題把握
サポーターが事業所を訪問し、現場の動き、作業手順、従業員の負担、業務の流れなどを確認し、専門家の視点から、事業者と一緒に課題を整理します。
ステップ4 「生産性向上取組計画書」を作成
現場確認と課題整理を踏まえ、事業者はサポーターの助言を受けながら「生産性向上取組計画書」を作成します。計画書では、改善すべき課題、取組内容、目標、実施手順などを整理します。
ステップ5 計画に沿って改善を実行
計画書の内容に沿って改善に取り組みます。サポーターは、計画の進捗を確認しながら、改善案の検討・提案、取組状況のフォロー、ツール導入の比較サポートなどの支援を行います。
ステップ6 必要に応じて省力化投資を検討
省力化設備やシステムの導入によって、大きな効果が見込める場合には、省力化投資について検討し、ロボット、IoT、AIなどの導入計画づくりにも助言します。
ステップ7 支援完了同意書の提出
「生産性向上取組計画書」に基づく支援が一段落した段階で、支援完了同意書に署名していただき、支援完了となります。
支援完了時には、支援完了日を起点とした直近1期分の決算書類を提出していただきます。さらに翌年度の決算書類も提出していただき、支援効果を確認します。

コラム

「省力化投資補助金(一般型)」の加点について

生産性向上支援センターの支援を受けることで、「中小企業省力化投資補助金(一般型)の採択審査において、加点の優遇措置が受けることができます。加点希望の事業者は、補助金の申請にあたって「生産性向上取組計画書」を提出していただきます。

なお、センター(サポーター)は補助金の申請支援・代行作成等は行いません。補助金申請の前段階として、自社の課題を整理し、省力化投資の方向性を明確にすることをお手伝いしています。

わかりやすく解説中

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中小企業庁担当者
中小企業庁担当者から一言

生産性向上支援センターは、全国で約500名規模のサポーター体制で、年間約4,000事業者への伴走支援を目指しています。

スタートしたばかりの制度であり、現在、事業者への周知を進めているところです。支援機関のみなさまも、人手不足や業務効率化の課題を抱える事業者がいらっしゃいましたら、ぜひセンターへおつなぎください。

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