経営ハンドブック「理念経営」(J-Net21より)
- 2021年12月03日
- 経営サポート
- 最終更新日:2022年05月06日
J-Net21では、人材育成や商品開発・市場開拓など、企業経営に役立つ知識を経営課題ごとにまとめています。
今回は理念経営導入のメリットと浸透方法を紹介します。
近年、企業の在り方として、企業の社会的責任や顧客満足、従業員満足などが求められるようになってきた。企業は単に利益を上げるだけでなく、法令を順守し、環境や社会に配慮し、顧客やステークホルダーに対する姿勢を明らかにすることが、企業価値を高めるものとされている。
このような企業の存在意義や経営の目的を明文化するものが経営理念であり、経営理念を重視する経営手法を理念経営と呼ぶ。理念経営が徹底されている企業では、日常業務での優先順位がはっきりとしているため、従業員ごとに判断や行動がブレることが少ない。また、社内の意思決定でも、共有する価値観が判断基準になるため、決定までの時間が早くなるなど、スムーズな経営が可能になる。経営理念に沿っている限り、経営陣の判断に対し、従業員が異を唱えることも少ない。導入を考える際には、以下のメリットに注目してほしい。