「補助金の申請事例・ものづくり補助金⑤」 ～ マシニングセンター導入により、小ロット・短納期を実現～

補助金導入のきっかけ

金型内製化のためのマシニングセンターを導入したい

福地金属株式会社は、大阪市で冷間鍛造による部品加工をしている会社だ。冷間鍛造とは、材料に熱を加えずに常温でプレスする金属加工技術。熱を加えてプレスする熱間鍛造・温間鍛造と比べると高精度な加工ができるが、一方で複雑な形状の加工は難しいという欠点がある。

このようななかで、生き残りの鍵を握るのが「小ロット・短納期・難形状」である。これを実現するためには、「金型の内製化」が避けては通れない。金型づくりに欠かせない機械設備の一つが、マシニングセンターだった。
平成24年、マシニングセンターの導入を検討していた福地社長は、経営者仲間からものづくり補助金の存在を知る。

それは、社長にとって初めての補助金申請だった。

▲ 製品

▲ 工場内

事業計画書作成のポイント

補助事業の効果

短納期で複雑な形状の冷間鍛造に挑戦

マシニングセンターの導入により金型を内製化したことで、短納期対応が可能となった。現在は、金型部品の共通化を図り、複数の金型部品を組み合わせることで、短納期で複雑な加工ができる体制づくりを進めているところだ。

この金型部門のリーダーが社長の甥であり、後継者として期待されている福地正樹氏である。

金型のノウハウと冷間鍛造のスキルをさらに高めていくことで、「こんな形も加工できるの！」とお客様に驚いていただけるような製品に挑戦していきたいと言う。